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そろそろ介護が必要になるかも…と思ったら親の資産の整理と把握を手伝おう

  • 執筆者の写真: 麻希 大井
    麻希 大井
  • 2020年2月28日
  • 読了時間: 8分

更新日:2月13日

そろそろ介護が必要になるかも…と思ったら親の資産の整理と把握を手伝おう

親の介護が間近だと感じる頃になると、実家の資産のことが気になります。

介護サービスを使うのにかかるお金は捻出できるのか、 フタを開けてみたら、貯金がほぼゼロだったらどうしよう……。

聞きにくいからと放っておいた資産のこと、そろそろ把握しておきたいですね。

 

<目次>

 

いざというときに使いたいお金が引き出せないのは困る


親が重い病気になって意識がなくなる、認知症になって銀行口座の暗証番号がわからなくなる……。

こんなときはただでさえ精神的につらい状態です。

その中でお金の工面もしなければなりませんが、いざお金を下ろそうと思っても、暗証番号がわからないし、どの銀行に一番多くのお金があるのかもわからない。

これは一大事です。


生活費や入院費などを支払おうと思っても、これでは支払えず、子ども世代が立て替えることになります。

が、いつまでも立て替えているわけにはいきません。


もっと大変なのは、親が亡くなったときです。

亡くなると、子ども世代が遺産相続をすることになり、その相続内容を亡くなってから10カ月以内に決めて提出しないといけません。

しかし遺産の全容がわからないと、それもできなくなってしまい、税務署にお金を余分に払わないといけなくなります。


こんな事態にならないためにも、親は子どもたちに資産のすべてを公開して、何かあったときに代理で支払いなどをしてもらう手はずをつけなくてはなりません。

子どもも、それを確認しておく必要があります。

ところが、親としても元気なうちは、子どもたちに資産についてあまり言いたくないのが普通のようです。



年金で生活できているかどうかのチェックをする


子ども世代だって、親や周囲に自分の家計事情は言いたくありませんよね。親の気持ちもわかります。

ただ、いつの間にか親にお金がなくなっているのも困ります。


そこで、 「親の生活費や年金を確認しよう」では、親御さんが年金などの収入に対して、支出が赤字になっていないかどうかだけは調べましょうとお伝えしました。

支出が収入をうわまわっていると、貯金を切り崩すことになり、下手をすると亡くなる前に預金が底をつくことも考えられます。


後を引き継ぐ子ども世代にも、これぐらいは伝えてもらわないと困ります。

教えてくれない親御さんに対しては、静かに穏やかに、子どもが資産を把握する必然性を伝えましょう。


また、資産の多い方は、銀行もいくつにもわけて預金をし、生命保険や株投資なども行い、自分でも資産の全容がわからなくなっているケースも多いでしょう。

とにかくこれをよい機会にして、資産の把握や整理をしておきたいですね。

下ろせる預金口座、置いておきたい預金口座を分けることも必要


親御さんには資産のノートをつけてもらいましょう。

エンディングノートのようなものには、資産の内訳を書き込めるようになっているので、利用してもいいですが、メモ書きでもかまいません。

どの銀行にだいたいどれぐらいお金が入っているか、書き出してもらいましょう。


この段階では、子どもたちに詳しい金額を言わなくてもいい、ということにしましょう。

ただ、すぐに下ろせる普通預金の口座はどれでいくら程度あるのか、また数年後満期の預金や投資など、すぐに下ろせない(下ろしたくない)ものはどれなのか、その区別だけはつけておくといいでしょう。


いざとなったらすぐに引き出せるお金は100万円ぐらいあると安心です。

長い預金のほかに、さっと引き出せるお金が100万円あるかどうかを、両親にあらかじめ聞いておくといいでしょう。

ぜひ、機嫌や体調のよさそうな日を見計らって聞いてみてください。




株などの投資をしているなら、うまくいっているかどうか


親御さんの世代は、株式をはじめ、さまざまな投資をしている人も多いと思います。

この投資は、お金が増えればいいのですが、簡単に減ってしまうリスクもあります。

株や債券を所有しているなら、今どんな銘柄を持っているのか、それらはどんな状況になっているのか、おおまかでよいので知りたいですね。


「社会情勢でも資産価値は変わるから、投資資金が今どうなっているか、把握したほうがいいね。

銀行や証券会社からのお知らせは来ている?」と聞いてみてください。


あまり興味津々で聞くと、「子どもが自分たちの資産を狙っている…」と感じて口を閉ざしてしまうかもしれません。

あくまで「赤字になっていないか」を聞いているだけ、という言い方をして聞き出せるといいですね。




親が入っている生命保険の種類を知る


生命保険に加入している人は多いと思いますが、一口で生命保険といってもタイプはいろいろです。

亡くなったあとに子どもたちにお金を残すための生命保険、数年預けておくと金利がよく、投資のために加入している生命保険。 個人年金型、介護用などもあります。


子どもたちにお金を残すための生命保険は、そのままにしておいてもよいでしょう。

投資のためのものだとしたら、その内容を把握して、損ばかりしていないかを尋ねてみましょう。

個人年金型は、一定の保険料を払うことで、公的年金のほかに、自分の資金で個人年金として毎年お金を受け取れるものです。


親御さんたちはすでに受け取り始めていると思うので、その大体の金額を教えてもらうと、公的年金と合わせて月々いくらぐらい収入があるのか、わかります。


介護用の民間保険は、最近よく聞かれるようになったものです。

生命保険の商品なので一般の公的な介護保険とは全く違います。

要介護2とか3になった時点でお金がたくさん戻ってくるようになるなど、各保険商品のルールに従って、「いざというときに使える生前資金」ということになります。

所有している不動産の価値を知る


住んでいる自宅の土地や家屋がどのようになっているか、ご存じでしょうか?

親御さんご自身が所有の土地と建物なら問題はありません。


しかし、先祖代々の土地で、他の人の名義も入っているとか、土地を担保にお金を借りているとか、持ち物だと思っていたら実は借地借家だったなど、子ども世代が想像できない事態になっているかもしれません。

住まいがゆらぐと生活もゆらいでしまうので、住んでいる土地と家屋のことは子どもも知っておくべきです。

世間話も含めて聞いてみてください。


また、自宅以外にも土地を持っている、リゾートクラブの利用権を持っているなど、不動産を複数持っていることもあるでしょう。

どんな形で保有しているのか、親御さんに聞いて把握しておきましょう。




借金はないかどうかを聞いてみる


そして、最後に「借金がないか」、これだけはちゃんと聞いておきたいものです。

だれかにお金を借りている、株などをするために預けている金額以上に投資をしているなど、持ち出しのお金がある状態で具合が悪くなってしまえば、子どもたちが後始末をしなければならない事態にも陥ります。


「何かあったら助けたいけれど、あまり高額なお金は工面が難しいから……。

あらかじめ聞いておきたいな」と、静かに言ってみてください。

借金がなければ安心です。




だいたいの資産の全容を知り、子ども世代が腹をくくる


さて、親御さんの資産を把握するイメージはできたでしょうか。

一気に全部把握できるケースは少ないでしょうから、ゆっくり時間をかけて教えてもらいましょう。


全部正確にわからなくても、だいたい把握できればそれでよしとします。

そして、親御さんが心を許してくれたら、「勝手に下ろさない」ことを約束し、必要なら一筆誓約書を書くなどしたうえで、銀行などの口座の暗証番号を教えてもらっておくといいでしょう。

「いざというときに、親御さんを助けるためだ」ということで納得してもらいます。


このような質問を繰り返してメモすることで、なんとなく資産の全容がおおまかにつかめるのではないでしょうか。

もし、あまりにも預金が多岐にわたるなら、「少し解約してまとめるのもあとあとラクかもしれないね」と提案してみてはどうでしょうか。


年齢を重ねたら、お付き合いする銀行は2つか3つで十分です。

クレジットカードも2枚くらいにまとめるといいでしょう。

「うちの親の預金は、ゆうちょ銀行に●●円あるだけ」というのなら、シンプルで楽、それはそれでありがたいですね。


いずれにせよ、親御さんの資産を大切に守り、親御さんが使いたいときに使えるような算段をする。

そのためにも子どもたちは存在するのだということをわかってもらいましょう。


そして、子どもたちは、親の財産を当てにするような人間にはならないように。

親御さんの資産は、亡くなるまではずっと親御さんの資産です。

親御さんを守ると同時に、親御さんのお金を守るという気持ちで、資産を一緒に把握し、整理していきましょう。




   母親・父親の介護予防にプレゼントやメッセージを


親が長く元気に暮らせて健康寿命が延びると、家族が介護をする期間も減ります。

そのためには、楽しみや張り合いのある生活が重要です。


親にとって、子供や孫とのコミュニケーションは大きな楽しみ。

単調になりがちな日々の刺激にもなります。

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