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高齢の親が急病! 医師の質問にどう答える!?

  • 執筆者の写真: 麻希 大井
    麻希 大井
  • 2020年6月29日
  • 読了時間: 8分

更新日:2月13日

いざ急病!のときのために、親の考えを知っておこう
 

<目次>

 

親はいつまでも元気ではない?


親と離れて暮らしている場合、日頃は親のことをさほど気にかけずに暮らしている方が多いでしょう。

でも、久しぶりに帰省してみると、「あれ、急に老けたかな?」と思ったりしませんか?


あるいは、子どもたちが家に戻ってくれば、かいがいしく動いて元気に見えるけれど、よく観察してみると、立ち上がるときにつらそう…。

腰をさすったり、やろうとしていることを忘れて、「あれ、なんだっけ?」なんて言っていることも。


親にずっと元気でいてもらいたいのは、子どもの願いです。

実際、頭の中の親のイメージは、自分たちが幼かった頃の元気はつらつとした姿に近いのではないでしょうか?


でも、年々、身体も脳も少しずつ弱ってくるのは、考えてみればあたりまえのことです。

もしかしたら、健康診断もあまり受けておらず、血糖値が高い、血圧が高いのを、ごまかしながら生活しているかも。

腰が痛くてときどき動けなくなるほどだけれど、子どもに言えば心配するから、がまんして過ごしているのかも……。

意外に、子どもは親のことを知らないのです。




急に親が倒れたら動転して頭が真っ白に!


そんな中、親が急に倒れた、怪我をした、となったら……?


こんな身近な例があります。


「会社で仕事をしていたら、実母から電話が。

『お父さんの様子がおかしい。しゃべりかたが変だし、ちょっともうろうとしている…』。

えっ? と思ったけれど私に病気の知識がなくて。

救急車を呼んだほうがいいのかな、大げさすぎるかな?なんて話しているうちに、

母が『お父さん、今倒れた!』と叫ぶなり、電話口から消えました。

電話の向こうから、『お父さん、お父さん!』と母の泣きそうな声は聞こえるけれど、

『もしもし!』と何度問いかけても、もう電話口に出ません。

上司に断って、あわてて実家に駆けつけました」

(52歳女性・会社員、実父78歳)


この方は、お父さんは脳卒中で、命は取り留めましたが、半身麻痺になりました。



「同居している義母の部屋からいきなり叫び声が。

縁側から落ちて、庭石に腰を強打して動けなくなっていました。

『立ち上がれますか?』と聞いたけれど、

『できない』というので、夫と車にそっと乗せて整形外科へ。

かかとの骨がくだけているとのことでした。

命に別状はなく入院も不要でしたが、歩行ができなくなりました。

トイレもお風呂も一人で行けず、困ってしまいました」

(49歳・主婦、義母82歳)


この義母さんがなんとか足を引きずりながら歩けるようになったのは3カ月後。

その間、でかける機会が減り、毎日の刺激も少なくなったことからか、認知症の症状も出てきたといいます。



「実の両親と妻、子供夫婦と温泉旅行にでかけ、楽しい夜を過ごしました。

しかし夜中の2時頃、両親の部屋から電話が。

父が、『母さんが苦しがっている』というのです。

あわてて部屋に飛んでいくと、胸を押さえた母が『苦しい……』と。

急いで救急車を呼び、近くの救急病院へ。

すぐに心臓近くの血管を広げる手術となり、

その後入院。土地勘のない場所での手術や入院がとても不安でした」

(60歳男性、自営業、実母84歳)


このお母様の場合は元気になりましたが、定期的な循環器内科の受診が必要になりました。

親が病院に運ばれても、聞かれることに答えられない!


この3人の方は口をそろえていいます。

「親が少しずつ弱ってきているのは知っていたけれど、こんなに突然具合が悪くなるなんて、思ってもみなかった、どうしていいかわからず、頭が真っ白になりました」


けれど、こんな緊急時に病院に行くと、矢継ぎ早にさまざまなことを質問されます。

必ず聞かれるのは、病院に運んだ親に関する以下の項目です。


・名前

・住所

・電話番号

・年齢

・性別

・健康保険証、介護保険証、診察券


こんな基本的なことは、答えられるはず、と思っていても、とっさに親の年齢が出てこないことは多くないですか?

自分が住んでいたはずの実家の住所も意外にとっさに出てこないし、最近家を引っ越したという場合には、住所や電話番号も、住所録がないと出てきません。

気が動転して保険証や介護保険証を持たずに出てきてしまうことも多いでしょうし、そもそも離れて暮らしていたら、どこに健康保険証、介護保険証、診察券があるのかもわかりません。


さらに、次に聞かれるのはこんなことです。


・持病

・いつも飲んでいる薬

・かかりつけ医


こうなると、ほとんどの子どもはわからないのではないでしょうか。




延命措置の同意書に呆然とするばかり


さらに、緊急の場合や手術をする場合などは、医療同意書のサインなどを求められます。

配偶者がサインする場合が多いですが、亡くなられている場合や、ひどく動転している場合、認知症の場合などは、子供に求められるでしょう。

主に以下のような同意書です。


・治療や手術の内容についての同意書

・麻酔の危険性を説明した上で、使用することの同意書

・親が身体を動かしすぎ、治療に支障があり危険な場合、やむを得ず拘束することの同意書

・回復の見込みがない場合の心臓マッサージなどの心肺蘇生、気管挿管、人工呼吸器の装着などの要望の有無の同意書(延命措置についての同意書)


こんな重要なことを聞かれても、年に1回か2回しか会わない親について、責任を持って答えられない、でも今すぐ答えないといけない……。

怪我や病気でさえ受け入れがたい状況なのに、ますます頭が真っ白になるしかありません。




日頃から、親の持病や薬、かかりつけ医を知っておこう


でも、これらのことは、実際に聞かれるのです。

子供は、あらかじめ聞かれることを想定して、わかっておくようにしたいですよね。


住所や電話番号、年齢や性別、保険証や診察券については、電話でも気軽に聞けることですし、メモしておけばすみます。

持病や日頃飲んでいる薬やかかりつけ医についても、「知っておいたほうがいいよね」といいながら、聞くことは簡単でしょう。

薬剤アレルギーの有無や薬の飲み合わせなどについても、聞いておくと安心です。


けれど、延命措置についてはどうでしょうか?

どんなふうに生きたいのか、死んでいきたいのかは、子供が決めることではありません。

あくまで治療を受ける親本人が決めることです。

でも、意識が朦朧としているような場合は、親にその判断力はありません。

となれば、配偶者や子供が同意書にサインするしかないのです。

延命措置については他の人の例を挙げてさりげなく聞く


では、どうするか。あらかじめ聞いておき、意向を病院に伝えるといっても、

「ねえお父さん、もし死ぬほどの病気や怪我になったら、人工呼吸器使う? 延命措置しないでやすらかに眠りたい?」

などとストレートには聞けない、という方が多いでしょう。


もし聞けたとしても、親御さん自身が、死の迎え方を考えていない可能性もありますし、早く死なせたいのか、と臍を曲げてしまう可能性もあります。

本心からの答えがすぐに返ってくるとは限りません。

実の親でも難しいですから、義理の親であれば、なおさらです。


とはいえ、実は延命は、非常に重要な同意なのです。

人工呼吸器を使う、と最初に決めてしまうと、回復の見込みがなく、意識がなくなっても心臓が動いている限り、人工呼吸器を使って生きていくことになります。

いわゆる「植物状態」を受け入れるかどうかの同意なのです。

それを、短い時間で判断し、医師に告げることはできますか?


だから、日頃から、親の死生観について、聞いておくことが大切なのです。


「治らない病気になったら、無理な治療をせず自然に命を閉じたいのか」

「どんな状態になっても、心臓が動く限り生きていたいのか」

正解はありません。あくまでも親御さんの考えなのです。


どう聞き出せばいいのか? にも正解はありません。

普段から、生や死に向き合う仕事をしてきたり、自らの終活を考えている親御さんであれば、水を向ければ、すぐにその考えを教えてくれるかもしれません。


そうでない場合は、知り合いの方などを例に出し、どう思うか聞いてみてはいかがでしょうか。

「僕の上司の●●さんのお父さんがさ、心臓発作を起こして緊急入院したんだけれど、その後意識のない状態で、人工呼吸器をつけて1年くらい生きているんだよね」

というような感じで、淡々と話してみます。

「それは大変だねぇ」などという答えが返ってきたら、「僕だったら、もし回復の見込みがなかったら、自然に命を引き取りたいなぁ。父さんはどう?」などと。


これは、「親の死生観を聞く」、ということです。


少しシビアですね。聞いているうちに、子ども世代も苦しくなってしまうかもしれません。

でも、緊急のときに困らないように、意を決して、そしてできるだけさりげなさを装って聞いてみてください。


また、死生観は時を経ると変わることもあります。

2,3年に一度、なんとなく聞いてみるといいのではないでしょうか。


話題にしたくない、考えたくないことであり、つらいですよね。

でも、親の死生観を知ることで、逆に親の「今」に近づいてみる、と考えてはどうでしょうか。


死に関する話をきっかけに、言えなかったけれど困っていること、本当は助けてほしいことなど、あなたが気づかなかったことが見えてくるかもしれません。




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そのためには、楽しみや張り合いのある生活が重要です。


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